2022年12月4日待降節第2主日
招  詞  詩編18:47         司式者
交読詩編  19:8-15       一 同
聖  書 エレミヤ書33:14-16(旧1241p)
     ルカ福音書1:26-33(新100p)
説  教  「その名はイエス、我らの救い」
            川浦弥生牧師

讃 美 歌 26.242.236.233.524.92

<ことば> 若きエレミヤが諸国民に対する預言者として立てられた
のは、ダビデとソロモンのあと、様々な王が入れ替わり立ち替わり王の
座につき、やがて時代が大きく転換しようとする頃でした。紀元前 627
年から 585 年頃のことです。アッシリアという大国の侵略を目の前にし
ながら、ユダ王国ではヨシヤ王によって、異教の神を遠ざけてヤハエェ
信仰への宗教改革が行われました。ヨシヤ王の死後は、エジプトに支配
され、ヨヤキムという王のもとで、また異教の神に戻ります。ユダ王国
は、その頃アッシリアを滅亡させた新バビロニア王国とエジプトの真ん
中に位置していましたので、間に挟まれていました。エレミヤは一貫し
てバビロンの側に立ちますが、王はエジプトのほうに付いて行きます。
エレミヤもエジプトに連行されました。結局、新バビロニア王国によっ
て滅ぼされ、バビロニアに多くの人々が連行されていきます。いわゆる
バビロンの捕囚というできごとです。この間のできごとを、エレミヤの
書記であったバルクが記録したのが、エレミヤ書です。エレミヤが望ん
だのは、「安らかに人の住まう都」です。それは、現代に生きる私たち
にも通じる、あたりまえの生活ではないでしょうか。荒廃の中で与えら
れた「正義の若枝」の名こそはヨシュア「主は我らの救い」でした。