2022年5月22日復活節第6主日
招 詞 詩編33:1
交読詩編 91:1-16
聖 書 創世記18:23-33 (旧24p)
ヨハネ福音書16:12―20(新200p)
説 教 「その方が来る」
川浦 弥生 牧師
讃美歌 26(1)、403(1)402(1)、92
<ことば>
「しかし、そのかた、すなわち真理の霊が来ると、あなたがたを導いて真理をことごとく知らせる」その方というのは、真理の霊である。イエスが去ると、真理の霊が来て、弟子たちを助けると告げられました。霊を「その方」と呼ぶことに、私たちは不思議な思いを抱きますが、14節にも「その方は、わたしに栄光を与える」となっています。真理は姿かたちを超えて、人格をもって、わたしたちに臨むということを意味しています。思えば、人間は姿かたちのないものを人格で表すことがあります。ある意味、それは詩の世界ではないでしょうか。昔の歌ですが「希望という名のあなたを求めて」という歌詞があったり、文学では「悲しみよこんにちは」というタイトルがありました。
真理の導き、この導きという言葉は、ギリシャ語でホデーゲオーという言葉なのですが、「ホドス 道」 と「ヘーゲオマイ 先を行く」という言葉がくっついた単語です。「ホドス」と聴いて反応するのは、横浜YMCAの関係者だと思いますが、ニュースレターのコラムが「ホドス」です。導きは、イエスが「私は道である」と仰ることと関係しています。道であるイエスに至らせてくださる、真理をことごとく悟らせるのが、「その方」の働きです。真理の霊は私たちひとりひとりに働いているので、キリスト教共同体を形成する個々のキリスト者は、自由に、大胆に自分らしくキリストを証することができます。