/27(日)

招  詞 詩編9:2-3

交読詩編 118:19-29

聖  書 出エジプト24:12-18

     マルコ9:2-10

讃 美 歌 26.287.294.92

<ことば> 

6日ののち、イエスはペトロ、ヤコブ、ヨハネだけを連れて、高い山に登られました。そこで、イエスの姿が輝くように変わりました。そして、エリヤとモーセがともに現れて、イエスと語り合っています。まさに聖なる集会が開かれていました。ペトロは驚きと恐れのあまり言葉を失い、仮小屋を三つ建てましょうと、思いつくことを言ったようです。この言葉が仮庵の祭りの後ではないかという説の根拠ですが、いつものように動転して、思い付きでものを言うペトロでした。しかし、思いつきの言葉というのは、侮れないもので、普段、意識的に心の中にしまってある考えがひよっと出てくるものです。心理学ではスリップと言っていますが、言い間違えなどもその人の心のうちを理解するうえで、けっこう大切な情報です。「建てる」という言葉から考えるに、人間は目に見えるものを作りたがり、それを見て達成感をもって安心します。これはバベルの塔以来、変わらない人間の姿なのでしょうか。おもえば、プロテスタント教会の始まりも、この人間の「建てる」という欲望への批判から始まっています。大聖堂を建てたい、そのために免罪符を売ってお金を準備したいという教会の欲望に対して、信仰的反論をしたのが、ルターでした。