10/31(日)降誕前第8主日・宗教改革記念日

招詞 詩編98:1

交読詩編 41:1-4

聖 書  創世記 4:1-10

    マルコ福音書 7:14-23

讃美歌 26.495.377.92

説 教 「弱い者をお選びになる神」

     川浦 弥生 牧師

<ことば>

 聖書の中の最初の殺人事件がカインとアベルの悲しい物語です。兄のカインは土を耕す者となり、弟のアベルは羊を飼う者となりました。通常このように兄弟を紹介するときには、兄から紹介すると思うのですが、聖書は4:2で弟のアベルを先に紹介しています。両親であるアダムとエバは礼拝のようなことはまだしていないのですが、ここでカインとアベルは神さまに献げものをしました。カインは土の実りを、アベルは肥えた羊の初子を献げます。主はアベルとそのささげものに目を止められたが、カインとそのささげものには目を止められません。その結果カインは激しく怒り、主に反抗し、ついにはアベルを殺してしまいます。神さまに「お前の弟アベルはどこにいるのか」と問われても、「知りません。私は弟の番人でしょうか」という始末です。アダムは神から隠れるのですが、カインは開き直っています。人の中から出る悪い思い、ねたみ、殺意によって、自分自身を粗末にしたカインでした。他者と一緒に成長したり、喜ぶものとともに喜ぶことのできない姿に、私たちは身につまされる思いがします。先に生きている強いものが、あとから来た弱い立場のものを潰そうとすることは私たちの生活にもあるでしょう。キリスト教史の中から先人の苦労を学びます。