2023年1月15日 降誕節第4主日・公現後第2主日

招   詞  詩編18:47

交読詩編 103:14-22

聖  書 アモス書 5:21-24

     ルカ福音書 5:1-11

説  教 「何もできなかった夜は、すでに明けた」

            川浦弥生牧師

26(1),208(1.3),287(1.7),516,92(1) 

<ことば> 

イエスの宣教に熱狂するかのような群衆、いつまでも自立できないで、自分たちから離れないようにイエスを引き留めようとする人々から逃れるように、イエスは旅をつづけました。人を引き留めるという行為は、自分と相手、両方への信頼関係がない時に起こりがちです。子どもが自立しようとしているのに、心配で心がいっぱいになって、先回りする親の姿や、配偶者の行動を自分の納得の範囲内にとどめようとする姿はだれしも本当に身近に見ていることです。また、職場では職場を離れ、転職を希望した人を責める姿などを、私たちは見てきています。キリスト者ならば、本当は自分の中に自分を慰め励ます力ある方を与えられていることに気づけないからでしょう。わかっていても、自分の気持ちに負けてしまいます。このままではダメだなぁと気づければ、良いのです。自信がないならば、なおさらのこと神さまのみ言葉をしっかり抱えて、神さまがもっとも良い道を備えてくださっていると自分に言い聞かせて生きていくしかありません。先のことが不安なのは人間の宿命とも言えましょう。そんな私たちに与えられた言葉を胸に刻んで、新しい年を迎えましょう。