降誕節第3主日・公現後第1主日

招   詞  詩 編47:2 

交読詩編  104:24-35         一

聖  書  ヨシュア記3:14-17

      ヨハネ福音書1:1-5

賛 美 歌* ―暗き闇に星光りー    一 同

説  教 「わたしたちの間に宿られた光の言葉」

               川浦弥生牧師  

賛 美 歌* 271(1.2)、278(1.4)、368、524(前1.後3)、92    

      

<ことば> 「初めに言葉があった」という、わくわくするような出だしから始まるヨハネ福音書は、旧約聖書の世界と、こだまのように遠く響きあっている美しい福音です。創世記1章「神は言われた。光あれ」そして、救いの光が、希望が私たちのところに到来しました。しかも、傍観者のように通り過ぎていくような刹那的な光ではありません。私たちはきらりと光る光を一瞬見ることはできても、また明るく光に照らされていてさえも、自分でそれをつかむことはできないので、「言葉が肉となってわたしたちの間に宿られた」のです。「宿られた」という言葉はずいぶ異訳されています。原文ではギリシャ語のσκηνοωスケノオーという言葉で、幕屋を張るという意味です。幕屋は出エジプト記25章8節で神さまがモーセに指示して作らせたテントの聖所で、イスラエルの民はその荒れ野の40年の間、幕屋を移動させ常に彼らの中央に置きました。「私は彼らの中に住む」とおっしゃった神さまの言葉を背景にしています。そして、イエスさまの十字架の上の死で、幕屋はその役割を終えました。一コリ3:17に書かれたように「あなたがたはその神殿なのです」と私たちがキリストの体の枝であることを、教会に示されました。私たちは「その栄光を見た」というその生きた言葉の世界に招き入れられました。