2022年10月3日聖霊降臨節第18主日・世界聖餐日・世界宣教日

招  詞  詩編 117:1-2 

交読詩編 96:1-9 

聖  書 出エジプト記12:21-27

     マルコ14:18-25

説  教 「愛は心に届かないのか」

       川浦弥生牧師  

讃 美 歌*26、17(1)120(1)、72(1)524 (1、3) 92(1)

<ことば> 過ぎ越しの祭りと除酵祭のためにエルサレムに着いたイエスと弟子たちは、決まり通りに過ぎ越しの羊を屠る日の夕方、食事につきました。現代でもこの祭りの食事は守られています。儀式用に清められた皿には、子羊のすねの骨、ホースラディッシュ西洋わさび、ハロセット、ゆで卵、レタスやセロリの葉っぱ、種無しパン、塩水をいただきました。ここで初めて聞くのはハロセットですが、レシピを見るとおいしそうなディップです。材料はアーモンド、クルミを刻み、赤ワインに一晩漬けたドライフルーツを刻んでミキサーにかけ、これらをリンゴと一緒に鍋にかけて煮て、はちみつとシナモンで味付けします。先にあげたひとつひとつの品には出エジプトの記念が重ねられていて、このハロセットはエジプトで奴隷として働いていた時の粘土のレンガを意味しているそうです。種無しパンと塩水はすでにご想像のとおりで、神さまが「7日の間酵母を入れたパンを食べてはならない」とおっしゃたこと、海が割れて逃げ道が造られたことを表しています。このユダヤの民にとって大切な祭りの日に、弟子のユダは「人の子を裏切るものは不幸だ。生まれなかったほうが、その人のために良かった」という最後通告の言葉さえ与えられてしまいました。イエスはユダを諦めたのでしょうか。今日は、この言葉の意味を考えましょう。