2021年11月14日 降誕前第6主日礼拝

招  詞  詩編9:2

交読詩編 77:5-16

聖  書 出エジプト記3:7-11

     マルコ13:5-13

説  教 「聴く力」

     「聖霊の声を聴く」

           川浦弥生 牧師

讃 美 歌 26.208.351.92

<ことば> 信仰の危機にある時、信仰と何か大切なものを並べて、どちらを選ぶのか迫られることや、良心の自由を奪われそうになる時というのは、身近にも起こってくるでしょう。キリスト者であるゆえに憎まれることもあるでしょう。もし、そういったことに遭遇したら、たいていの人は萎縮して忖度してしまいます。忖度しないまでも、慎重になる必要があります。嘘も方便といいますから、状況を冷静に見きわめて言葉を選ぶ必要があります。しかし、イエスは「神さまは私たちに言うべきことを教えてくださるよ」と仰っています。そして、話すのは聖霊であるといいます。そうであるならば、私たちがなすべきことは、それをしっかりと聴くことでしょう。実は、日常生活において、聴く力は、話す力の土台となっています。話す力を取り上げて、コミュニケーションの能力とすることが多いのですが、聴く力のほうはあまり話題になりません。しかし、神のみ言葉を聴くということは、まずは聖書を読むことから始まります。読むということは言葉を聴くということです。私たちは神さまの栄光のための土の器なのです。人間の誰かのための器になどならなくてよいのです。あなたがそこにいることによって、神さまはその土の器をもちいてくださるからです。そのために、み言葉を聴くこと、隣人の声を聴くことが大切です。