2022 年3月6日
復活前第6主日・受難節第1主日

招  詞  詩編117:1-2
交読詩編  103:14-22
聖  書  エレミヤ書31:30-34
      マタイ福音書4:1-10

説  教  「従順という心の病」
          川浦弥生 牧師
讃 美 歌  26.224.528.92 ※讃美歌は全て1節のみ

<ことば>
今日から受難節の礼拝に入りました。3 月 2 日は灰の水曜日と呼ばれています。元来はカトリック教会の行事ですが、その流れを汲むプロテスタント教会(聖公会、ルーテル教会など)でも行われます。もともとは、ユダヤ教の時代から、悔い改める際に粗末な布をまとって、灰をかぶるまたは灰の上に座るなどをしていました。そこで、自分たちの罪のためにイエス・キリストは受難の道をすすまれたことを思い起こし、また悔い改めて過ごすために、この日に灰で額にしるしをつける儀式が行われるようになったためです。その灰の水曜日(今年は 3 月 2 日)ではじまる四旬節の40 日間(「復活の主日」の前日まで)は、1 年の典礼の頂点である復活祭を目指しての準備期間です。教会ではこの四旬節を、イエスの受難と死を思い起こしながら、救いの「時」の中心に向かって、回心と償いの期間として過ごします。この期間に、教会は私たちの心が本当にどこに向かっているのかを問いかけ、自己中心から神と人々に向かう「心の転換」(回心)を呼びかけています。このことを、今、世界中の教会が切に願っているでしょう。平和への祈りは無力ではありません。