2022年10月30日降誕前第8主日
招 詞 詩編112:1
交読詩編 111:1-10
聖書朗読 創世記:9:8-9(旧11P)
ルカ福音書11:33-36(新129p)
説 教 「あなたの中の光」
川浦弥生牧師
讃 美 歌 26、17、405、92
<ことば>
目は心の窓というのは、もしかしたら今日の聖書個所からきているのかと
思うような言葉です。読んでいいただいた個所の前には「人々はしるしを
欲しがる」というタイトルでイエスの言葉があります。人々が欲しがるし
るしというのはだいたいは見て驚くような、いわゆる奇跡や癒しでしょ
う。しかし、イエスはそれを批判しています。「今の時代はよこしまだ。
しるしを欲しがるが、ヨナのしるしのほかには、しるしは与えられていな
い」と仰います。人にはいろいろなものが見えますが、いったい何をみて
いるのか、何を見たがっているのかが問われています。本当にイエスの言
葉が聴けるのは、証拠を見てからイエスを主なりと心に決める人ではなく
て、心からイエスの光を見たいと求める人たちです。そして、その光は訪
れた人を歓迎して案内するように、燭台の上に置かれています。ですか
ら、あたかも秘密結社であるかのように自分たちだけが光のありかを知っ
ていて、穴蔵の中やマスの下に置き、そのほかの人たちには排外的に隠す
ようなことはせず、堂々と周囲全体を明るくします。自分だけではない、
周囲全体なのです。教会はその燭台の役割を果たすものです。